第36章 私立リアリン学園!14時間目~ロベール~
次の日―――。
試験監督が終わり、おにぎりとサンドイッチの簡単な昼食を済ませると、足早に美術室へとやってきた。
ロベール先生は、いつもの優しい笑みで迎えてくれ、美術室の一番奥に置かれている落ち着いたクリーム色をした革張りのソファへと導いた。
そこに座るよう促されて、教科書等を抱え、おずおずと真ん中に腰掛ける。
大きめのゆったりとしたソファは、ほどよい硬さがあり、座り心地がいい。すぐ後ろの大きな窓には、白いカーテンが引かれていて、光が遮断されている。
頭上にある三つのペンダントライトが仄暗く周辺だけを灯していて、落ち着いた雰囲気だ。
何かポーズを取るべき?でも、勉強しなきゃだし………。
「楽な姿勢でいいからね。そのままでも寝転がってもかまわないよ」
まごまごしているのに気づいたのか、クスクスと笑いながら声を掛けてくれた。
寝転がる、か。部屋ではよくそうやって予習してるけど。いや、さすがにそこまでリラックスできないな。
でも、かしこまって座っているわけにもいかないよね。どれだけかかるかわからないけど、長時間でも耐えられる姿勢がいいに決まってる。