第35章 私立リアリン学園!~レイヴィス~ 情熱編
ふぁ、も、無理ぃ。
と、レイヴィスの手が額にかけられた。
その反動で、プファッとモノが口から飛び出していく。
楽になった顎と舌。思わず安堵のため息をついてしまう。
同時に、床にペタンと膝をつく。中腰の窮屈な体制のままだったからか、脚がカクカクと震えていて立っていられなくなっていたのだ。
「もう充分だから」
「え?」
レイヴィスの顔を下から覗き込むように見ると、険しい表情で口をキッと引き結んでいる。
そんな様子なのに、優しい手つきでポンポンと頭を撫でてくれている。
「充分って………そんなわけないよね?こんなんじゃ、全然………って、あ、やっぱり、下手だった?」
「そういうことじゃない。お前が苦しそうなのを見てられないだけ」
「私は平気だよ?せっかく勉強したのに」
「勉強って。そんなこと言うのお前くらい。本当変わってる」
レイヴィスが、フッと笑みを浮かべる。