第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~
そして、マイン。
誰にも知られないように、こっそり会っていたという点から、安易に二人の仲を想像してしまったが、停学になったことを心配して会いに行ったとしたら?
アーサーからもらったファイルを見ていたのも、単なる興味本位じゃなく、他に理由があるとしたら?
………何を企んでいる?いや、何かを調べているのか?
まさか―――。
すべてを知ってしまったら、大変なことになる―――!!
焦って立ちあがりかけて、思い直す。
待てよ、落ち着け―――。
少し前に交わした、マインとの会話を思い出す。
『レイヴィスは、知ってるんだね?その………伯爵とアーサーの悪巧みを』
『悪巧みって。もうちょっとマシな言い方あるだろ。完全に悪者扱いだな』
『だって、そうでしょ?不当なやり方で学園を乗っ取ってるんだもん』
不当なやり方で学園を乗っ取っている―――あれは、確信めいた口調だった。そこまでは、知っていそうだ。けど、真相に辿り着いては、いない。
もし、全容を知ったら、いくら生徒でも三日間の停学なんて軽い処罰で済むわけがない。つまり、情報は漏れていない、そう思って間違いないだろう。