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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第34章 私立リアリン学園!13時間目~レイヴィス~




誰もいなくなった音楽室で、部長の泣き声だけが延々と響き渡っている―――。



幾度目かの深いため息をつく。

………この人のこの変わりよう、どうしたらいいんだよ?

鬼の形相で指揮棒握ってる人と同一人物とは、到底思えない。

額に手をあて、軽く目を閉じる。

頭、痛くなってきた………勘弁してくれ。



仕方なく、部長の隣りにしゃがむ。

嗚咽を漏らしながら、涙を拭おうともしないで、ただ泣き続けている。



ウワーンッ、ワーン、ワーンッ!!

………グズッ、ズッ、グス、グスンッ。



しばらくすると―――やっとフェードアウトしてきたようだ。

黙ってハンカチを差し出す。

受け取ると、すぐにゴシゴシと目を擦り、ズズズッと鼻をかんだ。

そうして、俺にハンカチを返そうとしてきた。



「一生、返さなくていいです」


「あ………それなら、遠慮なく」


そう言うと、またズビッと鼻をかむ。







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