第33章 私立リアリン学園!~アルバート~ 情熱編
改めて、目の前のメイド服姿のリリカを眺める。
―――やっぱりかわいい。よく似合ってる。
あの姿で言われたい。あんな事やこんな事、それから………。
「お帰りなさいませ、ご主人様♪」
あれやこれやと考えを巡らせていると、リリカは、そう言って二ッコリ笑い、スカートをつまんでいる。
「な………っ」
あまりのことに、耳を疑った。
言ってほしいと思ったセリフを、リリカが口にした―――!?
もしや、俺の心を読んだのか?
リリカは、エスパーだったのか?
………どう考えても、そんなわけないだろう。大丈夫か、俺?
しかし、この格好でこの笑顔。しかも、『お帰りなさいませ、ご主人様♪』とは、殺人的な萌えシチュエーションだ。
「あのぉ、そんなに反応されると、逆にこっちが照れるんだけど?」
「お構いなく。つ、続けてください」
「え?続ける、の?」
「ええ。その………せっかくですので、もう少しだけ」
この流れに便乗して言ってみる。
「う~んとね、じゃあ、今日は特別にご奉仕しちゃいまっす。ラブ注入しちゃうよ♪」
なんてノリがいい人なのだろうか。
今度は、ラブラブキュンッと両手の指でハートを作り左右で振って、俺に差し出してくるのだ―――!!