第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~
~露呈~
朝。
眩しい日差しの中、眠い目をこすりつつ身支度を整えていると、スマホがチャラランと鳴った。
あ。これは、学園からの緊急メールの着信音。
充電器から取り出して確認する。
『臨時職員会議を行います。予鈴十分前に職員室にお集まりください』
臨時職員会議かあ。
通常、教師は予鈴前には職員室に揃う。特に朝礼などもなく、皆それぞれ授業の準備をしたりコーヒーを飲んだりして過ごし、予鈴が鳴ると各々の教室へと移動する。
職員会議なんて、リアリン学園長が退任した時以来だ。あの時は、『至急』だった。
今回は、予鈴十分前に集合か。十分で話し終わる内容なら、たいしたことじゃないんだろうな。
いつもそれより早く学園に到着しているから、通常どおりでいいってことだよね。
鏡の前に座り、のんびりと髪をとかしながら、あくびをする。