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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




「本当になんでもないんだ。ごめんね。もう気にしないで。この本、イラストたくさんついてて楽しいね。私でもわかるかなあ?」


慌てて、明るい口調で話を切り替える。

アルバートも察したのか軽くため息をついただけで、これ以上追求することはなかった。



「その本もいいのですが、やはり、俺が持っている本が一番かと。明日持って来ます」

「アルバートも本持ってるんだね?ありがとう。違った見方があるから、何冊か読みたいよね」

「………本気で競技かるたに興味を持ったのですか?それとも顧問という義務ですか?」

「ん~、どっちもかな?」

「あなたは、自分のことを話しているのに、なぜ疑問形になるのですか」

「え、私、疑問形になってる?」

「ほら」

「え、そう?」

「ほら、また」

「そうかな?」

「………わざとやってますか?」

「違うと思うけど?あ、本当だ。自分のことに疑問符つけてるね」

「言葉使いが、おかしい時が多々ありますよね。本当に先生ですか」

「本当に先生です!というか、先生だって完璧じゃないんだよ。日々、勉強して成長していくの」

「マイン先生を見ていると、その言葉、納得です」

「それは、褒めてるのかなあ?」

「そう取っていただいて構いません」


堪えきれずにアルバートは小さく笑みを漏らす。そうして、二人で笑い合った。

なんだか、すごく距離が縮まった気がする。







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