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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




「ぜ~んぶ見たんだ?じゃ、どういうコトか、頭のイイマインセンセーなら、もう察しちゃってるカナ?」


パソコンは、パスワードの入力画面。私が中身を見れるわけがないのだ。探りを入れているだけで、真実を知ったことや、ましてやデータを抜き取ったことには、気づかれていない。

大丈夫、うまくやれる―――。



コツコツと、わざと靴音を響かせながら、ゆっくりと近づいてくるアーサー。



「面白かった?カワイイ探偵さん」


「な、何のこと?探偵なんかじゃないよ」


「どうやってパスワード突破したかは知らないけど………おそらく近所の情報屋からかな?けどさ、張本人に見つかるとか、ツメ甘いなーとか思わない?」


「………っ!」


やっぱり、バレてる!?

情報屋って、シドのことを言ってるんだよね。



「仕方ないよね、教師としても探偵としても新米だしね。すーぐ顔に出ちゃうし。ま、ソコがマインのカワイイところでもあるケド」


余裕なアーサーの笑顔に、観念するしかない。



「伯爵とアーサーが仕組んだことなの?どうしてこんなことを?お金のため?」


「質問多いね。仕組んだコトって言い方、なあんか悪者扱いされてるみたいなんだけど?知っての通り、金なんて吐くほど持ってる」


コツン。

靴と靴の先とが当たって、音を立てた。

反射的に、一歩後ろへと下がる。







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