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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




3時間目の休み時間に視聴覚室の鍵を返しに職員室へ戻ると、黒崎がいなかったので、ほっとした。

それから4時間目。きっちりと時間通りに終え、少し早めに応接室へと向かう。



応接室では、案の定、セバスチャンが給仕しているので、手伝うことにする。

今日はフレンチだ。厚切りのお肉にトロリと濃厚なソースがかかっていて、美味しそう。



「シドは、先ほど出かけました。今日は、もう学園には戻りません」


セバスチャンが、料理を並べながら静かに言う。



「どこに行ったの?」


「………それは、マイン先生に関係ありますか?」


「もちろん、ないと思うけど。なんとなくどこ行ったか聞いてみようかなって流れになるじゃん?」


ナイフとフォークを束ねて持ち、お皿の横に置いていく。



「私が預かりましょうか」


このナイフとフォークを?

………って、冗談言うのは、やめとこう。

セバスチャンが眉間にシワを寄せているので。



―――もちろん、USBデバイスのことを言っているのだろう。



「ううん、私がシドに直接渡す。その方がいいんでしょ?それに、話したいこともあるし」


「話したいこと?」


セバスチャンの目つきが険しくなる。


「うん、黒崎を調べていたことを正直に話す。それで、あのお金の出どころを調べてもらおうと思って。あ、心配しないで。私はもう完全に手を引くから」


「それならいいのですが。あなたが次に何をやらかすのか心配で気が休まらないので」







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