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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




「で?マイン先生達は、何してたの?」


「パソコンの調子がおかしいとのことなので、調べに来ました。もう大丈夫そうですよ。後は、マイン先生が判断してください」


チラリとUSBデバイスに視線を移し、何事もなかったかのように立ち上がり、去って行くセバスチャン。

………。

私は、ゆっくりとUSBデバイスを取り出す。

セバスチャンの言葉を頭の中で繰り返す。

『後は、マイン先生が判断してください』

判断って………。

コレをあえて持って行かなかったのは、私からシドに返せってことだよね。

黒崎のパソコンを調べたことを正直に話すも、このまま、ごまかし通すのも私次第って言いたいのだろう。

あのシドを前に嘘をつき続けるって………無理がある。

なんせ、ヘビに睨まれたカエル状態だもんね。

リアリン学園長の件との関連は置いといても、この怪しい入金は調べる必要がある。

私がここで黙ってしまったら、それきりだ。

黒崎の不正を暴けるなら、それに越したことはない。

誰から、どういう目的か、シドなら調べあげるだろう。

彼はプロだ。



―――降参。



すべてを話して、後はシドに任せよう。

探偵は、おしまいにする。

私は教師だ。教職に専念しよう―――。







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