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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




「いろいろ語り合いたいトコだし。感動的な再会を祝して、カフェででもゆっくり話そうか?行こ」


「は?待って、行こって………無理。私、授業があるからっ」


近くなりすぎたアーサーとの距離を取り、持っていた年表と地図で壁を作る。



「授業って………マインって、ホントにセンセーなんだねー」


面白そうに笑みを浮かべるアーサー。その瞳は異様にキラキラと光っていて………。



「先生だよ!」


「じゃ、いつならいいの?ランチは行ける?店予約しとく」


アーサーは、スマホを取り出して電話をしようとしている。



「あ、あのね、午後も授業があるから、外にランチとか行けない」


「もしかして、俺のコト避けてる?それか警戒してる?」



………多分、どっちも当たってる。

こんなにグイグイ来られたら、逆に引いちゃうよぉ。

それが私に関心があるからという理由ならまだいいけど、アーサーは、この偶然を運命なんて思ってない。面白い要素でしかないのだ。

彼の瞳の輝きから、それを感じ取った。



―――やっぱり、軽い。

どこかで、すごくガッカリしてる自分がいる。

見た目や口調が軽いだけで、中身はそうじゃない。そう、勝手にアーサー像を作り出していたことに気がつく。

私は、何を期待していたのだろう………。

フルフルッと首を振って、自意識過剰な自分を追い出す。

これから、この学園で一緒に過ごすわけだし、いい関係を築いていかなきゃね。

この、少しの間にそう結論づけて。気持ちを切り替える。







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