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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第28章 私立リアリン学園!10時間目~ルイ&イケヴァン・アーサー~




「おごってもらうわけには、いかないよ!」


支払いを済ませたルイに懸命に抗議する。



「いいから。誘ったのは俺だし」


「そういう問題じゃないよ」


お店の前でこんなやり取りするの、みっともないのは、わかっているけど………。

ここで、引き下がるわけにいかないでしょ?



「じゃ、次回は、マインが、おごって」


「次回?」


「給料が出たら連れてって。俺、今日よりたくさん飲むし食べるから。覚悟しといて」


………何気に、出かける約束をしているよね?

断る理由は、ない。というか、断りたくないっ。



「………うん。わかった」


やっと素直に頷くと、ルイは、嬉しそうな笑顔を見せた。

その笑顔が、あまりにも眩しくて、ため息が出そうになる。


手にしていた財布をバッグに戻し、ついでにハンカチを取り出す。

と。



ヒラヒラ~~。



一枚の紙がバッグから舞い、クルクルと表と裏を交互に見せながら、地面に落ちていった。

それは、アーサーからもらったチケットだった。

あっ、と思った時には、もうルイが拾いあげていて。



「落としたよ」


「あ、ありがと」


受け取りながら、自分がすごく動揺しているのに気づく。

ルイには、知られたくないと無意識に思っているから―――。



「それ、誰かの連絡先?」


「………うん」


それ以上、何を言っていいのか、わからなかった。

説明するのも変だよね。それに、簡単に連絡先を受け取るような女と思われたくなかった。







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