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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第27章 私立リアリン学園!~シド~ 情熱編




ゴクン。



シドが飲み込んだのを確認して、離れようとすると。



「………!?」


後頭部を押さえつけられ、噛みつくように唇を吸われる。



「んっ、んん………っ、ふ………」


強引に唇を押し広げ、シドの舌が侵入してきた―――!



「………っ!!」


後頭部に添えられた手が緩んだ一瞬の隙をついて、シドの唇から逃れる。



「何するのよっ!?」


唇を押さえ、警戒して後ずさりをする。

ドキン、ドキンと、速くなっていく鼓動。



こんなのって、ない………。



そりゃ、唇重ねたのは、私の方から。

でも、それは薬を飲ませるためで。それ以上の意図なんかなくて………。



「本当にお前、いるんだな」


シドが、ポソリと呟く。



「え?」


ほんの少し水の入ったコップを、コトンと本棚のへりに置き、シドの顔を覗き込む。

その顔は、さっきまでのうすら笑いをしていたシドとは別人のようだ。

真顔で天井を見上げている。



「路地で、お前の顔見えた時は、さすがの俺も、もうダメかと思えた」


「………」



………隠れ家の前の通りで、倒れていた時のことを言ってるのかな。

すぐに意識がなくなってしまったから、死んじゃうのかもと、私だって焦った。







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