第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~
「チッ、仕方ねえな。今回は値引きしてやる。この先、黒崎に関わり持つな、近づくな。それから、犯人を追及するな。この約束守るなら、教えてやる」
「………」
シドが、指を三本立てながら顔の前に振りかざす。
犯人を追求するな、か。
確かに、事実を知っても、どうこうできるわけでもない。
黒崎に文句を言ってやりたいところだけど、実際、もう関わりを持ちたくないというのが本音だ。
「わかった。約束する」
じゃあ、調べてくれるんだね………そう、続けようとした。
その時―――。
「俺だ」
「………?」
「写真を貼ったのは、俺だ」
「………!?」
一瞬、何を言われたのか理解できずに………シドの顔をただ、見つめる。
「人気ナンバーワンだったって?金出しゃ、皆、バンバン写真寄こしやがる。角度によっちゃ、いろいろ想像できるから写真ってスゲエな」
「………」
呆然としている私をよそに、面白そうに喉の奥でクッ、クッと笑い声をたてている。
………何を、言っているの?