第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~
私立リアリン学園!9時間目~シド~
~目撃~
「おはようございま~す」
元気に職員室に入ると、まず黒崎の席を確認する。
ほとんどの先生がすでに出勤している中、そこは、まだ空席。
まさか、今日も休みじゃないよね?
あの写真事件から、二日経った。
黒崎が来たからといって、写真のことを問いただすつもりはない。どうせ、シラを切られるだけだろうし。
犯人が黒崎だという証拠を抑えたいとこだけど、手がかりはないし、当の本人は、休み。
他の先生達は、のんびりお茶を飲んだり、授業の準備を始めたりしている。
もしかしたら、これから出勤してくるかもしれないから待ちたいところだけど、授業の準備で資料室に行かなければならない。
仕方なく立ち上がる。
未解決のまま足踏み状態って、モヤモヤするなあ。
ふと、シドの言葉が蘇ってくる。
『何か頼みたいことや調べて欲しいことがあったら、いつでも言えよ』
シドに頼んだら、犯人を見つけてくれるのかな?
あ、けど、『報酬』が必要なんだよね。
『マイン先生なら、身体でもいいぜ』
あの、シドの言葉を思い出す。
か、身体って………つまり、そういうコトだよね?
冗談じゃないっ!!!