第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~
~生徒総会~
次の日、月曜日。
一、二時間目を通して、体育館で生徒総会が行われている。
ゼノ様を中心に生徒会メンバーが進行を務め、滞りなく生徒総会は進んでいった。
「それでは、昼休みまで投票をよろしくお願いします」
アルバートがそう締めくくると、全校生徒は三々五々、教室へと戻って行く。
「お疲れ様」
私が生徒会のメンバーに声を掛けると。
「お疲れ様は、もう少し先だよ。放課後、集計作業あるからね」
レオが私の肩をポンポンと叩く。
「あ、そっか」
生徒総会で出た新しい校則の案と既存の校則の有無を問う投票用紙を全校生徒に書いてもらって、この投票箱に入れてもらう。
それを、私達が集計するのだ。
「昼休みの投票管理は私が行いますので、放課後にまた集合してください。後は私にまかせて皆は、教室に戻ってください。マイン先生も授業がありますよね」
ジル教頭に言われて、生徒会メンバーと共に教室へと戻る。
授業が始まったけれど。
なんか落ち着かないなあ。
そんなソワソワした思いで過ごし、放課後までの時間が、やけに長く感じられた。
そして、放課後―――。
体育館で再度集まった生徒会メンバーと投票の確認を始める。
投票箱の横にクラス名簿が添えてあり、投票した生徒は記入欄に丸をしていく仕組みだ。
私は、名簿をチェックする。
1年生は全員投票済み。
と。
2年1組、ノア=レオンハートの名前の横が、空白になっている。
「ノアが、まだ投票してないみたい」
私が言うと。
「あの野郎、またどっかで寝てやがる!ちゃんと投票しろって言っておいたのによ!………生徒会室に先、行っててくれ」
怒りながらノアを探しに、カインが走り出す。