第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~
「何か頼みたいことや調べて欲しいことがあったら、いつでも言えよ」
「………頼みたいこと?調べて欲しいこと?」
「報酬は、キッチリいただくがな」
「報酬って、何?」
「何でも。金でも、それ以外でも」
「はあ?お金?学校で?」
私は、あまりの驚きから頭がクラクラしてきた。
まっすぐシドを見ていられなくなって、顔を伏せる。
―――と。
いつのまにか、すぐ近くにシドが立っていて。
すっと顎に手を掛けられ、上を向かされる。
「そうだな、マイン先生なら、身体でもいいぜ」
「か、身体?」
目の前にシドの顔があるのに気づいて、はっとして、慌てて手を払う。
「ちょっ、やめて!私は、あなたに頼むことなんか何もないから!も、もう、これだけであなたへの印象、最悪になってるからね!」
そう言い切ると。
私は、後ずさりしてシドとの距離を空ける。
「思ったより勝気だな、悪くねえ。じゃあな」
一瞬、不敵な笑みを浮かべると、背を向けて去って行くシド―――。