第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~
私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~
~合宿最後の夜~
夕方。
三時から始めた生徒会のミーティングも終盤を迎えていた。
明後日の生徒総会の準備は、これで万端だ。
「これですべてのミーティングを終了としますが………」
アルバートが締めくくろうとすると。
ドヤドヤとした大勢の気配がしたかと思うと、玄関が騒がしくなってくる。
「………帰って来たみたいですね」
アルバートが、ため息をつきながら、メガネをクイッと押しあげる。
「うっわ、汗臭っ」
玄関から、ユーリの大きな声が聞こえてくる。
「風呂風呂~」
サッカー部員達の足音が、バタバタと続いていく。
「では、この後ですが、各自、自由時間として………」
「あ、あの、ちょっといいかな」
私は、アルバートの言葉を遮って、あることを提案した―――。