第22章 私立リアリン学園!~カイン~ 情熱編
「は?」
今にも泣き出しそうな、か細い声で告げるマイン。
「意地悪って………これが、意地悪してるように見えるのかよ?」
「え………違うの?」
………本気で驚いた顔しやがる。
コイツの思考回路、一体全体どうなってんだよ?
「俺は、嫌いなヤツにこんなコトしねえよ」
「こんなコトって………」
確かめるかのように、唇を小さくパクパクと動かしているマイン。
その仕草が堪らなくて、鼻に額に頬にと、めちゃくちゃにキスをする。
「………ふ、ぁん、カイン」
俺の名前が、やけに甘く響く。
名前を呼ばれるのって、こんなに気持ちイイことだったか?
「マイン………マイン」
キスを顔中に落としながら。
俺も、マインの名前を呼んだ。
コイツにも、気持ちイイと思ってほしい………。
「なあ。俺がどう想ってるか、これで分かっただろ?」
耳元で囁き、耳たぶを甘噛みする。
「………ん、うん。けど………」
ゾクゾクと身体を震わせながらも、まだ反論しようとしているマイン―――。
「いいから、黙って俺に愛されろ」
再び激しく唇を重ねる。