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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第22章 私立リアリン学園!~カイン~ 情熱編




少し前のことだ。

追試が終わって。

妙に暑くて、汗で張りついた服が、うっとうしくて。

すぐに大浴場に向かった。

源泉からひいてきてるっていう、れっきとした温泉だ。

学園の中でも有名な風呂。

昨日の夜は、サッカー部のヤツらも一緒で騒々しく入ったけど。

今なら誰もいねえ。

生徒会のヤツらも、今から風呂入ろうなんて思わねえだろ。

つまり、貸切ってやつだ。

ゆっくり温泉堪能してやるか―――。





チャプンッ。



ああ~、いい湯だ。



お湯の中で手足を伸ばす。

じんわりと熱めのお湯は、身体にジンと染みていく。

頭に乗せたタオルで吹き出た汗を拭い、また頭に戻す。

やっぱ、気持ちいい………。



しっかし、食堂は暑かったな。



―――なんで、あんなに暑く感じたんだ?



ふと、アイツの顔が、思い浮かんだ。

さっきまでの追試を思い浮かべる。

和歌集だとか辞書だとか、引っ張り出してきやがって。

あれ、俺のために持ってきたんだよな。

本当、熱心なヤツ―――。







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