第22章 私立リアリン学園!~カイン~ 情熱編
「ったく。なんだって、ここにいるんだよ?大浴場は男専用にしたって、昨日レオが言ったの忘れたのかよ?」
「どんなかなって見に来ただけなの。まさか、誰か入ってるなんて思ってなかったし………カインこそ、なんで今、お風呂入ってんのよ」
「汗かいたからに決まってんだろ。ミーティングまで時間あるし、サッカー部のヤツらはまだ帰って来ねえし。くつろいで入ってたとこだったのによ」
「邪魔してごめん。私もシャワー浴びに行こうと思ってたんだ。食堂暑かったもんね」
私は顔を伏せたまま、立ち上がる。
「待てよ」
カインが、再び私の腕を掴む。
「せっかくだから、入っていけよ」
「え………」
私は、妖しく輝きを放つカインの瞳に囚われて―――。