第21章 私立リアリン学園!7時間目~カイン~
私は、カインのすぐ横の椅子に座る。
「あの、始める前に、ちゃんと話したいの………私は、ただ、ヤって、はい、おしまいってのには、したくないのね」
元々ジル教頭に頼まれて、のことだけど。
それでも、私が引き受けたからには、責任を持って最初から最後までヤリ遂げたい。
「俺は、そんな面倒なことどうでもいい。すぐにでもヤって、スッキリしてえ」
「………っ、そういうのは、私が嫌なのっ!」
私は、声を上げる。
「………だから、女は面倒くせえんだよな」
カインが、明らかに嫌そうな表情をするから………ズキンと心が痛んで、俯く。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、カインが私の顔を覗き込んできた。
「んな顔されると、調子狂う。わかった、ヤル前にちゃんと話そうぜ」
「本当?」
私は、顔を上げる。
あ、じゃ、何から話そう………。
頭の中で、考えをまとめながら、口を開こうとすると―――。
「これ、見ればわかるだろ」
カインは、服に手をかけ………。