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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~




「ア、アラン?びっくりしたあ」



振り返ると、そこに立っていたのは、アランだった。



あ、そういえば、サッカー部と合同合宿だったっけ。



「こっちはサッカー部。生徒会はA棟って聞いてないのかよ?」

「そんなことくらい知ってるよ」

「ふーん、それなのに迷ってんだ?すげー方向音痴」



アランは、面白そうに笑う。



「違うってば!C棟はどうなってるのかなって覗きに来ただけ!」



「残念。まだ着替えしてねえよ」



「………っ、着替えを覗きに来たんじゃないって!」




も~う!



「ねえ、二段ベッドっていいよね。私、こっちの方がいいなあ」

「マイン先生がいいなら、こっちにする?ヤローと一緒だけど」

「ヤローと一緒は遠慮します」



アランが可笑しそうに声を上げて笑う。



「なあ、なんで荷物こんな多いの?」

「こんなもんでしょ。着替えとか勉強道具とか」

「は?勉強道具って。合宿来てまで勉強すんのかよ?」

「だって、レオが勉強時間も取ってあるって言ってたよ」

「生徒会は、だろ」

「サッカー部は勉強しないの?」

「しねえだろ、普通」

「するでしょ、普通。教えてあげるよ?」

「遠慮しとく。でもほんとは、この中にトランプとか入ってんだろ?」

「遊びに来たんじゃないんだから!」



笑いながら言い返して。

私は、A棟へと戻る。





A棟の最初の部屋に、私の名前の名札がある。



ここが私の部屋か。

あ、私の向かいはゼノ様だ―――。



「あれ、マイン先生、早いね」



レオが、奥の部屋から顔を出す。



「レオの方が早いじゃん」

「俺は部屋割り係だから。マイン先生の部屋、一番手前で良かった?」

「うん、どこでもいいよ」

「荷物置いたら、台所に集合ね」

「了解!」



私は、自分の部屋のドアを開ける。

部屋の中には、勉強用の机とベッドがあるだけだ。

やっぱり、二段ベッドの方が良かったなあ。







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