第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
アンケートを書くにはまず、校則を知らないとね。
初日にジル教頭からもらった冊子を引き出しから取り出す。
これ、失くしたと思ったけど。
よくよく探してみたら、見つかったんだ。
パラパラとめくってみる。
必要な校則って言われても、私はまだ来たばかりで、よくわからないな。
………逆に、不要な校則、かあ。
たくさんの項目があるなあ。
読むだけで大変なんだけど。
でも。
この校則は、今まで生徒が作ってきたんだよね。
毎年、この時期に生徒も先生もこの校則を見直して、よりよい学園生活を遅れるよう新たに校則を定めたり、廃止したりしてるんだね。
私も、真剣に向き合おう。
そして………生徒会とも。
気づけば生徒総会まで、あと一週間だ。
この一週間で、私もなにかをしたい。
一度、顧問を引き受けたんだから、頑張らなくちゃ。
私なりに、私らしく、ぶつかっていこう………。
キンコンカンコン~♪
「レオ」
一年一組での授業が終わると、私は、レオに声をかけた。
「次の生徒会はいつ?私、次からは、必ず出るから!」
驚いた顔をするレオ。
でも、すぐに笑顔になって。
「よかった。今めちゃめちゃ忙しいからさ。先生用のアンケート配付されたんだね?生徒用のは少し前から配付されてて回収分だけでも集計作業始めてるんだ。人手が欲しかったから、助かるよ。けど、マイン先生も忙しいんじゃない?無理はしないでね」
「大丈夫だよ。じゃ、また後でね」