第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
~アンケート~
あれから、なんとなく気が重くて、生徒会室に行かなくなってしまった。
生徒総会のアンケートの件で何度かミーティングがあったけど、テストの採点と重なったこともあって、生徒達に任せていた。
このままじゃ、いけないよね。
わかってるけど………。
あ~、もうっ、私ってば!
職員室の机に突っ伏す。
「マイン先生」
頭上から、声。
うわ、やばっ。
慌てて顔を上げると、そこには、もちろんジル教頭がっ………。
「具合でも悪いのですか?」
心配そうな表情で、そう言われて。
「いえっ、元気です!有り余ってまっす!」
力強く答えてみる。
「それならいいのですが………これをどうぞ」
ジル教頭は、安心したように笑みを浮かべ、一枚の用紙を差し出す。
「………アンケート?」
「生徒総会前の事前アンケートです。ご存知ですよね?」
「あ、はいっ、ご存知です!」
そういえば、レオが先生にも配るって言ってたっけ。
顧問の私が知らないなんて、まずいよね。
「期日までに私へ提出してください」
ジル教頭は、私の隣りの教師にもアンケート用紙を手渡し、同じように伝えている。
「それから………マイン先生、これをカインに」
ジル教頭から、もう一枚別のプリントを渡される。
「マイン先生もカインも忙しいでしょうから、時間のある時でいいので」