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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~




「………すみません、ゼノ様」



カインは、ゼノ様に頭を下げると、椅子に座り直す。

いつもは見ることのない、かしこまったカインの姿に驚く。



「すまなかったな、マイン先生。俺は生徒会長、3年、ゼノ=ジェラルドだ」



―――ゼノ様。



まだ三年のクラスの授業を担当していないので、この学園に来て、ゼノ様に逢うのは初めてだ。

そして、これは、二度目の出逢いでもある。





夏休み。

ゼミでのアルバイトを終えた帰りに立ち寄ったカフェで、初めて逢った。

今と同じように、ものすごいオーラを感じたのを覚えている。



ゼノ様は、シュタイン国の次期国王となる方だ。

基本、生徒は呼び捨て。敬語は不要。

前に、ジル教頭から聞いた。

そして、生徒の中にも例外がある、とも言われた。

その例外が、ゼノ様であることは、間違いない。





ゴホンッ。



と。

わざとらしい咳払いが、聞こえる。



「自己紹介の続きをしても構いませんか?」



ゼノ様の隣りに座っている、メガネをかけた真面目君が、控えめに口を挟む。



「あ、はい、どうぞ!」



「………書記を務めている、二年のアルバート=ブルクハルトです」



真面目君が、ペコリと頭を下げる。



ゼノ様の次にアルバートを見て、気がつく。



そういえば、あのカフェにゼノ様と一緒にいたのは、アルバートだった!



私の手首を掴み、ねじり上げて、

『それ以上、ゼノ様に近づくな』

そう、言った人―――。



アルバートは、ゼノ様の側近、なのかな。







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