• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~




「これで全員揃いましたので、早速、ミーティングを始めてもよろしいでしょうか」



背の高い、真面目そうなメガネをかけている生徒が、私達を遮る。

レオは、ドアに一番近い席に座り、私に隣りの席を勧める。

皆が机を囲んで座ったところで、レオが切り出す。



「初めに、マイン先生のために自己紹介しようか。俺からね。会計監査担当の一年、レオ=クロフォード」


レオは、私の反対隣りの生徒に目を向ける。

私もつられて、隣りに座っている女のコを見る。



………うっわ、何このコ!超かわいいんだけど!



「副会長の三年、ミシェル=アードラーです」



華奢な身体つき。ふわふわの長い金髪。クリクリの大きな瞳。真っ白の肌にバラ色の頬。小さなつぼみのような唇。

それに、小鳥のような、か細い美しい声―――。

お人形さんみたい。

ほ、本物のお姫様だあっ!!!



なんて。

一人、興奮していると。



「………何か?」



その彼女に、怪訝そうに見つめられる。



「あ、いえいえ!じゃ、次いこっか!」



私は、慌てて進行を促す。



「会計、2年、カイン=ロッシュ」



お姫様の隣りに座っている、ふてくされた口調のカイン。



「態度悪いなあ」



私は、おもわず呟く。



「あ?テメエ、今なんて言いやがった?」



ガタリッ、と。

カインが立ち上がろうとする。



「あのねえ、先生に向かってテメエは、ないでしょうがっ」



私も負けずに言い返す。



「テメエなんかテメエで充分だ。だいだい、顧問なんて必要ねえってのに………」



「カイン、やめろ」



正面に座っている、漆黒の瞳の彼の、静かな声が響く。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp