第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~
「あ、ねえ、いつも教室で食べてるの?友達と食べたりとかしないの?」
「サッカーの昼練あるから。早く食って行きたいだけ」
「昼練って………それって、毎日あるの?」
「………試合近いから、今だけ」
アランは、それ以上会話する気はないといった様子で、目を伏せて、イチゴサンドにかじりつく。
………会話に無駄がないなあ。
今どきの男の子って、こんなもんなのかな。
あ、いや、レオやユーリは違うから。
性格なんだろうね。
クゥ。
小さくお腹が鳴る。
私も、お昼食べに行こうっと。
もう一度、振り返って見たけれど。
私にまったく関心がないといった感じで、どこか別の方をみているアラン。
私は、小さくため息をついて、教室を後にした。