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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第10章 私立リアリン学園!~ユーリ~ 情熱編




「さてと」



ユーリは、さっさと身支度を終え、ネクタイを整えている。



私は………控えめに辺りを見渡し続け―――。



えっと。

………どうしよ。

どこ、行ったかな………。



机に座ったまま、スカートを押さえ、首だけ動かして周辺に目を配る。



「これ?」



ユーリが、ショーツを指に引っ掛けて、私の目の前に差し出す。



「探し物は、これだよね?」



ニッコリするユーリの手から、慌ててショーツを奪い取る。



も、恥ずかしいよぉ………。



顔を上げていられない~っ。



「履かせてあげようか?」



「………っ、自分で履けるよっ!」



私は、ショーツを握り締めて、ユーリに背を向ける。



ドキドキが、おさまらない。

さっきまで、あんなに恥ずかしいコトしてたのに。

『履かせてあげようか?』

その言葉に、こんなに落ち着かなくなるなんて………。




「じゃ、俺、先行くけど」



教室のドアに手をかけ、こちらを振り返るユーリ。


はっとして、顔を向ける。



―――なんだろう。

離れるのが寂しい、なんて………。



「楽しかったね。また居残りしようね」



いつもの、あの笑顔。



「………」


けど。

またって………。

次が、本当にあるのかな。

………って、私、何考えてるんだろう。



「あ、俺、明日でも全然平気だよ?今度はメイド服のスカートめくりたいな」



メイド服って………。



「もう、ユーリってば!」



「じゃー、また明日!マイン先生、さよーならー」



無邪気な笑顔を私の心に残して。

ユーリは、去って行った。







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