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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第7章 私立リアリン学園!予鈴




私、教師になれるんだ。

嬉しくて飛びあがりたいくらい。

けど。

そんな自分を押さえつけて、冷静になろうと努める。

そして、疑問。

本当に世界一と言っても大げさでない、すごい学校で。

で、そんな学校から、なんで私に声が掛かったんだろう?



「なぜ私に?といったところでしょうか」



私の顔を覗きこみ、思いを代弁するかのようにジル教頭はそう言うと、上品な仕草で目の前のお茶を少し飲み、言葉を続けた。



「そもそもの発端は、前任の教師が大病を患いましてね。この夏の間、治療に専念していたのですが、急に………」



そう言って、ジル教頭は、目を伏せる。

その様子に、話の先が読めてしまって。



………え、まさか、その方、お亡くなりになった、とか………?



「あ、あの………心中お察しします、お辛かったでしょうね」



私は、しんみり、そう言うと………。



「世界一周に、旅立たれまして」



「………」



静寂がやってきたかのように、少しの間、私の思考は止まってしまって………。

ようやく言葉の意味を理解して、拍子抜けしてしまう。


「は?………世界一周って………旅行、ですよね?」



「ええ。病気が完治して、新学期から復職の予定でしたが、残りの人生を謳歌したいとのご希望で、早期退職されました」



「………」



私は、少し冷めたお茶を流し込むように飲む干す。

この人………絶対、私の反応を面白がって、わざとこんな言い方をしたんだよね?

睨みつけたい衝動にかられながら、目の前のお茶に視線を落としたまま堪える。







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