第6章 私立リアリン学園!~イケヴァン・レオナルド~ 情熱編
レオナルドさんは、腰の動きを止め、鍵を拾い上げる。
「わざと、落として行ったのか?」
「………」
「そうだと、嬉しいけどな」
達したばかりの朦朧とする頭の中で、言葉の意味を探る。
私が、鍵をわざと落として帰ったと思ってる?
そうだと、嬉しいって………。
どういう、こと?
それって………。
「あるいは、逆に………」
鍵を手にすると、先端で、私の胸の膨らみの間にツーッと滑らせる。
「ふ………ぁん」
私ってば………小さな刺激にさえ、反応してしまう。
「俺が、故意に隠し持っていた、とか」
「え………」
………今、なんて?
『故意に隠し持っていた』って―――?
ゆっくりと片方の胸の輪郭をなぞり………。
再び、私の右手に鍵を置く。
そうして、そのまま指を絡ませ、しっかりと握られる。
その仕草に戸惑って、手を広げたまま彼を見つめる。
「どっちにしても………この鍵が、俺達を引き合わせ、結びつけた。運命の鍵ってやつだ」