• テキストサイズ

【松】猫と六つ子

第20章 猫と十四松


<一松side>

動物園から帰ってきたと思ったら、十四松がおかしなことになってる。
いつもの笑顔のくせに目から涙が零れている。

「ど、どうした……?
十四松」

「え?何ー?一松兄さん」

「何ってお前……それ」

「あ……これ?よくわかんない。
一松兄さんとヒナ見てたらこうなった!」

「俺と……ヒナ?」

「僕ちょっと素振りしてくる!」

十四松はそのままバット持って家から出ていった。
ヒナも状況が読めずに呆然としている。



「なんかあったの?あいつと」

「え?ううん。そんなことは……」

何が何だかわからず動揺しているヒナ。
動物園で何かあったわけでもなさそうだ。
十四松は俺とヒナを見てたらって言っていた。
もしかして……ヤキモチか?
十四松は優しすぎるからきっと俺のことを……
俺は考えて考えて考えて……
ヒナに向かって言った。

「……ヒナ……十四松の気持ちに応えてやって」



「……ニャー……」

って、なんでここで猫になんだよ!!!
かっこつけた俺返して!
/ 313ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp