第2章 ニートたちと猫
バターン!!!!
と、勢いよく戸を開けた全裸の十四松と一松が現れた。
「ちょっ!十四松!一松!なんで裸?!」
「あははー!着替え用意してなかったー!」
裸のまま居間に入ってくる二人に今まで大人しかった白猫が慌てるように逃げ出し、座っている僕のひざへ乗っかってきた。
トド松にドライヤーで乾かしてもらった白猫はふんわり甘い匂いがした。
「……チョロ松兄さん
これ、つけてあげて……」
僕に何かを渡すと十四松と一松は着替えに上の階へあがっていった。
「これ、何?」
渡されたのは金のブレスレットのようだった。
ピンク色のハート型チャームがついている
「首輪じゃないかな?オシャレさんだね」
僕のひざに乗っている白猫にトド松が首輪をつける。
「飼い猫なのか?
どおりで一松以外に触られても平気なんだな」
「ねぇねぇ!
こんな可愛い首輪つけてるなんて、飼い主の子って女の子なんじゃない?」
「それってさぁー……飼い主見つけたら、可愛い女の子とお友達になれちゃうってことじゃね?!」
トド松の一言におそ松兄さんはニヤリと笑って起き上がった。