第54章 ちっちゃな君と僕 逆ハー
<トド松side>
「あ、簡単にラッピングお願いします♪」
よしっ!プレゼント風に買えば、変だと思われないよね!
僕はレジでヒナちゃんの服を購入した。
突然小さくなってしまったヒナちゃん。
はっきり言って可愛い。うん、もともと可愛いけどね?チョロ松兄さんが興奮するのも少しわかる気がする。
僕のスマホにはヒナちゃん萌えフォルダが増えた。
くまのぬいぐるみの上で寝てるヒナちゃん。
スプーンで牛乳を飲むヒナちゃん。
手のひらに乗ったヒナちゃん。
あーっ!マジ可愛いすぎでしょっ!?
「トっトトトっ!トッティっ!!!」
女の子のオモチャ売り場に向かうと泣きそうな顔のカラ松兄さん。
バタバタしたらポケットのヒナちゃんが危ないじゃないかっ!
「何?支払い終わったよ?」
「レディがっ!」
「はぁっ!?」
僕はカラ松兄さんが指を挿しているところを見ると小さな女の子に抱き締められているヒナちゃんがいた。
「なっなななっ何!?どうしてこうなったのっ!?」
「一緒にオモチャの食器を見ていたら横にいきなり女の子が現れて触りたいと駄々を捏ねられてしまったんだっ!大声出されて親が来てしまうと困るので、ヒナが女の子のほうへ行ってしまったんだっ!」
う、うそだろぉ~?!
「お着替えしましょうね~♪」
「……っ!?」
ペロリとスカートを剥ぎ取られ、下半身が丸見えに……あ、ラッキー!
見ていた僕とカラ松兄さんは思わずゴクンと唾を飲み込み、ヒナちゃんを凝視してしまった。