第54章 ちっちゃな君と僕 逆ハー
「よ、よかったら、お、お着替え手伝おうかっ!?」
「お着替えって何!?
変態かっ!着替えは服がないってことでしょ……着替えること手伝ってどうすんのっ!」
トド松がチョロ松の暴走にツッコミをいれる。
「マジでさぁ……チョロ松ずっと鼻息荒すぎ。
お前のせいでこうなったんだろうが……反省しろ」
「……おそ松に注意されるとか末期だな」
「チョロ松兄さんマッキー!」
「うちの中では常識人だったはずなんだけどな……どこに進んでいくんだろうね」
兄弟5人に呆れられる始末。
「だって……だって……可愛いんだからしょうがないじゃないかっ!!!」
「いや、可愛いよ?ヒナちゃんはいつも可愛いじゃない。
チョロ松兄さんは暴走しすぎ」
「そーだぞ、チョロシコ松!
こんなにちっちゃかったらエロいこととかスカート捲りくらいしか出来ねーだろがっ!」
そう言いながら、ペロリとヒナのスカートを捲るおそ松。
「なっ、何すんのっ!?すかっ、スカート離して……っ、おそ松!!!」
ジタバタと抵抗するが、小さなヒナの力がおそ松に勝てるわけもなく……
「おそ松、レディが嫌がってるだろ。
ん、白か……さすが、俺のレディ♪純白の白とはやはりわかっているな。しかし、ムラッときても何も出来ないじゃないか……困ったな」
注意はしたが、パンツを見ながら考え込んでしまうカラ松。
「だよな~やっぱ俺はいつものサイズがいいな♪」
「もうっ話しながら捲ったままにしないでっ!」
おそ松の指から何とかスカートを外そうとしがみつく。
「わりーわりー、へへっ」
「……ほら、チョロ松兄さんがしっかりしないからヒナちゃんがセクハラされるし。
……って、また鼻血出てるよ?」
「チョロくん……大丈夫?
もうっ、スカートを捲るおそ松くんのほうが酷いから!ね?」
フォローしてるようでしてないヒナ。
「……いいんだ、ヒナちゃん。
僕がしっかりしてれば君はこうならなかったんだもの……」
完全に呆れて白い目の兄弟、困った顔のヒナ。
鼻を押さえながら、ションボリなチョロ松だった。