第53章 猫とイヤミ
散々、殴られ蹴られ裸で外に放り投げられるイヤミ。
「っ……きゃあっ、か、カラ松っ!?
一人で歩けるからっ!」
カラ松に担がれるヒナ。
「ノンノンッ!ハニー!
俺達がくるのが遅かったらどーするつもりだったんだっ!?」
「……お前さ、イヤミのこと、可哀想な奴とか思ってない?違うからね?クズ中のクズだよ?
……まぁ言い訳は家で聞くから……」
「ヒナオシオキオシオキー!」
「おっ!やったね!
今日はお仕置きプレイ~♪」
お仕置きと聞いて喜ぶおそ松。
「えっ!?うそっ!?
やっ、やだやだやだっ!!!」
顔を赤くしたり青くしたり、ニャーニャー猫でもないのに鳴くようにカラ松の上で暴れるヒナ。
「ダーメー!嫌がってもお仕置きしちゃうよ♪
お尻をペンペン叩いちゃおうかな……あ、ヤバい、楽しくなってきちゃった♪」
ニヤニヤとトド松。
「もー!ヒナちゃん!もっと危機感持たなきゃ駄目だよ!そこら辺は僕たちがしっかり躾ないとわかんないのかな……やっぱり!」
チョロ松がヒナの部屋をしっかり締め直し、六つ子達はイヤミを踏み潰しながら帰ろうとする。