第53章 猫とイヤミ
「あああ~……」
去っていくゴミ収集車を見ながらガックリとする小娘。
「こんなものは全部ゴミザンス。
思い出は心の中にでもしまっておいてチョっ!」
「でも、みんなから貰った大切な……」
「ゴミはゴミ!
……さてはチミ……
人に貰った物は捨てられない性格ザンショ?」
「う……っ!い、イヤミさんには関係ないですっ!」
ムキなる小娘。
「図星ザンスね……
でも、まぁこれで気持ち少しは広くなったザンス♪」
ミーもたまには良いことしたザンショ♪
「ん?そういえば……1、2……
ゴミが5人分しかなかったザンスね?」
「だ、だから、ゴミじゃないです……
トッティがくれる物は実用的なものが多いので、あんまりここには置いてないんです」
「確かに一人あざとそうなのがいたザンス」
「あっ、やだ、もうこんな時間……っ!
私、帰りますけど、ちゃんと約束守って下さいね?」
「わかったザンス!」
「明日も来ますから、守ってなかったら、みんなに言いますよ?」
「わかったザンスッ!」
小娘は不安そうにしながら、松野家へ帰って行った。
……本当にチョロい……
あんなんでよく生きていられるザンス……
さて、久しぶりに風呂にもベッドにもありつけたザンス!
ミーはウキウキ気分で部屋を満喫した。