第53章 猫とイヤミ
「……じゃあ、これは?ノート……?
何なに……『レディと俺の愛のMelody』
シェ……ッ!?タイトル読んだだけで肋骨折れたザンス!」
「あっ!ダメっ、カラ松の!」
「あーっ!燃えちゃったザンス!
痛いモノは早々に処分しないとダメザンス!」
台所のコンロでノートを燃やす。
炎上炎上!
「あーあ……」
「で、これは……にゃーちゃんなりきりセット……?
やけに手作り感あるザンスね」
「ひ、非売品というか……
チョロくんの手作りだから……」
「はいっ!ゴミ袋ーっ!!!
……ん?今度は止めないザンスか?」
ゴミ袋に突っ込むのを困った顔をしながら見ているだけの小娘。
「……あ、えと……」
これは貰って捨てるに捨てられなかったパターン?
「……で、この箱は……何ザンス?
……全部中身が猫じゃらし……
チミ!自分が猫だからって、とっとく意味がわからないザンス!」
どーみてもゴミ!どーみても!
「ぁあっ!でも一松が……っ!」
「何ザンス!?いらないザンショ!?」
「で、でもぉ……」
「それとこれもっ!使いふるした野球ボール!
何個あるザンス!?整理されててもいらないものはいらないザンショ!!!」
ボロッボロ!どう使いこんだらこうなるザンス!?
「でも、十四松の……っ!」
「あいつらはゴミをチミにあげてるザンスか?!
相変わらずクソでクズ過ぎる!
こんなものはこーでこーザンス!!!」
ゴミ袋にすべて詰め込んで窓の外へ放り投げると、ゴミ収集車が回収していった。