第49章 夢に囚われて ~おそ松王子~
結局、何着か着替えて白いスーツに赤のストライプのシャツを着た。
マントは王子様だから出かけるときはつけろだって……めんどくせーな……
白いスーツにマント…
うん?なんかのアニメでなかったっけ?
「でさ……ここらへんにお姫様っている?
俺のプリンセス♪」
「ああ……おめーのお妃様ね……
まだ見つかってねーよ?」
「ん?」
「まだ探してるところなんだよ。
近くは男ばっかだろ?なかなか見つからねーんだ。
だから、仕事しろ」
「えぇっ?!王子様って仕事すんのぉっ!?
遊んで暮らしてないのぉ?!」
「ったりめーだっ!どうやって国支えてると思ってんだ!
……っておい、どこいくんだっ!おいっ!」
俺はとりあえずその場から逃げた。
リアルで働いてねーのに、夢で働くなんておかしな話じゃね?!
ヒナー!どこにいんだよぉっ!!!
*夜、夢を見た……
夢の中で夢を見るってまたおかしな話だよな?
でも……嬉しいんだ……
お前の顔が見れるから
数日後……
「おーい、朝だぞぉー」
「……はぁ……」
「何だよ……どうした?」
「寝るたびにさぁ……俺の可愛い猫……
いや、お姫ちゃんがさ……でてくんのよ?」
「ああ……で?」
「もーっさ!むちゃんこ可愛いわけよっ!
何、あの格好っ!?お姫様なんなのっ!
俺のこと好きだって顔しちゃってさ?
お兄ちゃん、こう……胸がキュッとなっちゃうのよっ?
な、の、にっ!!!
触れねぇっ!抱けねぇっ!キスしたいっ!!!
あああっ!寸止めストレスーっ!!!」
「……こ、こえぇ……
おめー王子様だからな?夢に興奮しすぎだろ。
それより今日こそ仕事……
あっ!おいっ!?」
仕事?やってられっか!
クソがっ!!!