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【松】猫と六つ子

第49章 夢に囚われて ~おそ松王子~



扉を開けて俺は進む……
……眩しいっ!!!
おそ松は思わず目を瞑った。



目を開けると大理石が敷き詰められた大広間に座り込んでいた俺。
入ってきた扉は振り向いてみたが後ろにはなかった。

見渡すと広大な部屋に赤い絨毯に水晶のシャンデリアが天井から吊り下げられている。



え?え?何?俺、超金持ち?!
とりあえずここら辺に置いてある高そうな置物1個くらい持って帰れねーかな?

「……何してんだ、おめー」

「わぁっ!?」

振り返るとめったに着ない一張羅姿のチビ太がいた。

「や、やぁチビ太くん、ここ、どこかな?」

「えぇ?喋り方きもちわるっ!?
んで、そこの置物どうする気なんだよ……
おそ松王子、ここはあんたの城だけど?」

「俺の城ぉ?!マジでぇ!
じゃあ、これも貰っていいよね?」

「貰ってどーすんだよ……」

「売っぱらう♪」

あ、でもここ夢だっけ?
……感覚ありすぎてよくわかんねーや

*「貧乏かよ!とりあえずその格好!
なんてふざけた格好してんだ!
さっさと着替えろってんだ!」

「えっえええっ!?急にご無体っ!?
俺が何したって言うのぉおっ!」

ほぼ強制的に着替えさせられる。
赤いマントに赤い帽子、茶色のダブレット……



「何これぇっ!?クソダサいっ!!!
赤いのはまぁおそ松くんだしぃ、わかるよ?
でもダサいよぉ!?すっげーダサい!」

王子様ってダッセーなっ!!!

「そりゃ……おめーが似合わねーだけじゃね?
我慢しろよ、王子様」

「チビ太くん……ひどい!」

「はいはい」
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