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【松】猫と六つ子

第47章 夢に囚われて ~カラ松王子~



俺は城から出て浜辺へ急いで向かった。
囲んでいる兵達を押しのけ、ヒナに近寄る。

「レディッ!!!」

「……っ!?」

*俺を驚いて見上げるヒナを抱きしめる。
よかった!!!ヒナだっ!
夢魔なんかじゃないっ!



白のシャツに水色のロングスカート……あれ?
……人間になると……は、裸になるんじゃないのか?
貝殻でもないし???
ま、まぁ兵士もいるしなっ!見られたら大変だがっ!!!(ガッカリ…)
でっでも、もう一回出来ることなら見たい!
いやっ!もう一回と言わずっ!何回でもっ!
お願いしますっ!



強く抱きしめる俺に、慌てながらポンポンと背中を叩くヒナ。
顔を見つめると真っ赤な顔をして、何か言いたそうにしている。



……足はある……
力が入らないのか砂浜に座り込んだままのヒナ。
俺はヒナを抱き上げた。

「まずは俺の城に行こう♪」



城に着くとヒナは俺に紙を使って自己紹介をしているようだった。
しかし、紙を見てみるが読めない……何語だ?
古代語だっけ……?
でも、一生懸命伝えようとしてる姿がもう可愛くて可愛くて……堪らんな♪

結局のところ、ヒナの名前すらわからない設定?
まぁレディと呼べば問題はないが……

ヒナは俺のことを王子様としか認識していないようだ……
どうしたら記憶が戻るのだろう?



俺は昔、演劇もやっていたし、このマーメイドストーリーを大体知ってる……
実際どこまで進めたら良いのだろう?
そこがさっぱりわからん………




途中でキスをしたら運命の人になれないんだろうか?
この話……
まさか悲劇まで行く……
とか、ないよな……?
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