第47章 夢に囚われて ~カラ松王子~
嵐で溺れて数日……
何となく状況も見えてきた。
王子様なオレ
嵐で死にそうになったオレ
トップレスのヒナに助けられたオレ
そして……この話……
「フフーン♪
……俺のマーメイドプリンセス♪」
こう……胸がキュンキュンと……
思い出しただけで、また興奮しそうだ!
「王子、急に笑うと怖いダス」
デカパンは俺をジトリと見ながらツッコミをいれる。
「ああ、すまない……今日の予定は?」
王子として執務を済ますオレ。
意外と王子様ってやること多いんだな……
何よりちょっと嫌なのが格好だ
白ジャケットに青ズボン……プリンスルック!!!
つ、疲れる……パーカー返して欲しい…
*これは王子様であって、オレのパーフェクトファッションじゃないし……
しかし……何でも似合っちゃうのがオレ♪
ヒナを迎えに行きたくても海の中じゃさすがに行けないので、俺は王子様をしながら待つしかなかった。
もちろん、朝・昼・晩とヒナが浜辺に戻ってこないか探しつつ……
「ホエ、そういえば……」
「ん~?」
「さっき浜辺で女性が倒れていると兵から報告が来たダス」
「それを早く言えーっ!!!!」
待っていろっ!!!マイプリンセースッ!!!