第46章 夢に囚われて ~一松王子~
俺はとにかく隣国へ向かうことにした。
チビ太から移動に白馬を出された……
乗れるわけねーだろっ!!!
またそこでブチキレたが、歩くのも面倒だ。しぶしぶ乗ってみると意外と白馬がすんなりと俺を乗せてくれた。
白い格好に白い馬……なんだこれ?
俺は一体何してんだ……
隣国へ向かう途中、森に入った。
鬱蒼とした森……
ああ、なんか癒される……
「……おいっ!誰かいるぜっ!?」
「ハイホーだジョー♪」
「……ハタ坊じゃねーか、おいっ!」
「ジョ?誰だジョ?」
「隣国の一松王子だぜっ!
容姿端麗かつ聡明なイケメン王子様だぜっ!」
エッヘンと偉そうに俺の名を語り始めるチビ太。
やめろ、何のフラグだよ?
「ジョー?王子様だジョ?
王子様がこんなことで何してるジョ?」
「そっちの国にちょっと用があんだよ。
それよりちょっと聞きてーだけどよ……そっちの姫さんのことなんだけど……」
「ジョジョッ!?
なっ、なななっ!何も知らないジョっ!
仕事あるから失礼するジョー!?」
あからさまに動揺して逃げていくハタ坊。
胡散臭え……
「追いかけるぞっ!」