• テキストサイズ

【松】猫と六つ子

第46章 夢に囚われて ~一松王子~



自分の格好を見ながら、大きくため息をついた。

「……とりあえず…ここどこ?」

「あん?おめーの城じゃねーか、王子様」

それは王子様に対しての言葉使いなのか?
そう一松は思ったが、まぁそんな事は実際どうでもいい。
ヒナを探さなければ、この夢は醒めないのであろう。

「……ヒナがどこにいるか、知りませんかね?」

*「ああん?ヒナって誰?
ん……?なんか聞いたことあんぞ……
ああっ!あれだっ!
隣国に産まれたお姫様がそんな名前だった気がするぜ!」

「はぁ……あいつもリアルお姫様なのね……」

「肌は降り積もったばかりの雪のように淡く白く、その頬は果実のように赤く、その髪は黒檀のように黒く輝いていた……とても美しい姫さんだった。
らしい」

ふ、降り?果実?

「表現が急に細けぇな!
……らしい?」

「ああ、7歳んときに死んだって聞いてるからな」

「何だそれっ!?」

死んだって何だよっ!!!
ふざけてんのかっ!!!
/ 313ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp