第7章 優しくて痛い
「レディ……俺は……」
「あっれぇー?カラ松兄さん?」
「ト、トド松っ?!」
後ろを見るとそこにはトド松がいた。
カラ松に走りより近寄ってきたトド松は目をキラキラさせた。
「カラ松兄さん!
僕のこと彼女に紹介してよ」
「あ、ああ。レディ、俺のブラザーのトド松だ」
「はじめまして♪松野トド松です!
トッティって呼んでねっ♪」
トド松はカラ松と私の間に入ると、ニコニコとしながらカラ松の代わりに私の手を握った。
「はじめまして、ト、トッティ?
未木ヒナです」
「えへっヒナちゃんかぁ♪
ヒナちゃん、可愛いネックレスしてるね?
あれ……?」
ハッとして私は胸元のネックレスを隠すように掴んだ。
「わ、私そろそろ帰らなきゃっ!」
「レディ?」
「ごめんね、カラ松くん!またね!」
私は逃げるようにその場を去った。
やばいよ!バレた?!やばーいっ!