第31章 猫とハタ坊 後編
<おそ松side>
なんっだよ!ほんと!
散々登ったり、走ったり、しまいにはもたれた壁が開いて転がった俺。
一人になったけど、そんなことはどーでもいい!
誰よりも先にヒナを俺様が見つけるまでだ!
俺はでかい扉を見つけた。
入ると、そこには……
部屋にはハタ坊とヒナがいた。
ヒナは頭には白い耳、お尻には白いしっぽ、他は人間の姿。
「……は?」
「おそ松くん!?……あっ!」
俺にその格好を見られたくなかったのか、恥ずかしそうに耳を隠すヒナ。
いや、そうゆう問題?
まぁ、可愛いのは認めるけどさ。
俺は顔とか中身のほうが好きだし。
「お前、何やってんの……」
「え、えーと散歩してたら、こんな格好になっちゃって……
たまたま会ったハタ坊が遊ぼって言うから、遊んでる間に戻るかなぁと思って……」
「はぁー?!
ともかくっ!もう帰んぞ!」
「ま、まだ遊ぶジョー!」
「あーん?!なんだよ!金ヅルぼ……っ
っと、ハタ坊!友達の女取っていいとか思ってんの?!」
「お、女?!」
「あ、間違い間違いっ!
こいつは俺達の家族なの!わかるっ?」
「ジョ、ジョー……」
「どうこうする気なら、まずてめーが直接かかってこいよ!
俺が相手になってやるから!」