第5章 恋の歯車
<カラ松side>
俺はデカパンに会いに研究所へ向かった。
デカパンにヒナの飼い主を見つけられる装置かなんか作ってもらえないかと聞くためだ。
研究所に入ると俺はピタリと立ち止まった
そこには白いワンピースを着たビューティフルなレディがいた。
「カ、カラま……っ!」
レディは俺の顔を見るなり、慌てるように自分の口を押さえ、頬を赤く染めていた。
………キュートだ。
なんて可愛いなレディだ。
……ん?俺の名前を知っている?
こんなキュートでビューティフルなレディに出会っていたら俺は絶対に忘れないんだが……
「ほええ~カラ松くん。
彼女は未木ヒナちゃんダス」
見つめ合う俺たちの間にデカパンが割り込んで、紹介をする。
運命の出会いを邪魔するんじゃない!
「こ、こんにちは」
「あ、ああ、松野カラ松だ。よろしく、ビューティフルレディ」
パチンと指を鳴らしポーズを取り俺が挨拶すると、レディはデカパンの後ろからクスクスと笑顔を覗かせた。
笑顔もキュートだ!
このレディは本物のエンジェルかっ!?
「なぜ俺のことを知っているんだ?」
「えっ?
……あっ、えと……
ここらへんの近所じゃ六つ子さん有名だし」
有名?まぁそうだな。
カラ松ガール達が俺のうわさをしていても仕方あるまい。
近所というからにはレディはここらへんに住んでいるのだろうか?
なぜデカパンのところにいるのだろう?
それになぜ裸足なんだ?
いや、見えている生足は堪らない。
……うん、いい。最高!
あー!でも気になる!!!
俺の頭の中でレディに聞きたい質問が溢れ続けた。