第29章 寒い日は誰と 逆ハー
<チョロ松side>
トト子ちゃんとヒナちゃんが隣の女湯で女子トークをしている。
ハァーンッ!あっちはまさに天国でしょ?!
僕らの隣で天使が二人、しかもっは、裸なんて……
「ヒナちゃんも結構おっぱいあるよね?
本当に大丈夫なのぉ?
童貞クソニートと一緒に過ごしててさ」
「ト、トト子ちゃんったら!
そんなこと言いながら揉まないでよぉ」
「トト子は心配して言ってるんだよ?」
キャッキャッとじゃれあってる二人の声に僕たちは大興奮だ。
ぼ、僕もヒナちゃんのおっぱい触りたぁい!
っと……鼻血ヤバい!
「あーやべ……たっちゃった……」
「フッ、男の性だ。しかたあるまい」
「カラ松兄さん、カッコつけても立ってんの変わんないからね?!」
「トド松もね?……皆、同類」
「一松!お前はまずタオルを巻け!」
「え……そんなルール知らない」
「タッティ!全員タッティ!!!」
僕らの声が聞こえてしまったようで、天使のトークは終わってしまった……残念。
着替えを済ませて、しばらくするとヒナちゃんが女湯から出てくる。
「おまたせ!」
ホカホカのピンク色のほっぺが可愛すぎぃ!
何この天使ー?!
ヒナちゃんはお風呂上がりだけ髪を結んでいる。
うなじが凄く色っぽい……女の子って本当にいろんな姿見せてくれるよねっ!
もう最高っ!
「あ、トト子ちゃんは?」
「えっ?あ、先に帰るって」
困ったように笑うヒナちゃん。
きっと僕らのことをまた何か言われたのだろう。
まぁしょうがないよね。
大体、聞かなくても事実だ。
こんな僕らにも優しく笑顔を見せてくれる君が、もう好きで好きで堪らないよ……
「はいっ、ヒナちゃん!」
トド松がヒナちゃんにマフラーを巻く。
ちょっと長めのピンクマフラーはヒナちゃんにとっても似合っていた。
「トッティ、また買ったの?」
「うん、これ絶対似合うと思ったんだ♪
ちょっと長いから一緒に巻けるよ?」
さりげなく自分にも巻くトド松。
こいつ……いまどき二人で巻くとか……うらやましい!
「もうっありがとトッティ」
喜んでもらえるのが僕らの楽しみ。
君が大好きだよ