第5章 オールマイトと耀
オールマイト達と別れたリラは
一人……1年の教室を目指す。
あぁ……入れたのは良いけど……
あ?……今……丁度、一時間前で、教室鍵あいてないじゃん……
どうしようかな………帰る?……外で寝る。
いや……やめよう………となると、やっぱり…取りに行かなきゃダメかあ………
彼女はため息を吐くと、とりあえず、職員室へ向かう。
すると、彼女の後ろから手が伸びてきて、誰かが、彼女に抱きついた。
「リラ!!入学おめでとう!!」
それは…耀であり、彼女はその腕を直ぐに離すと、彼の方へ振り返った。
「あ……おはよう叔父さん……」
「え!?…リラ…もっと言うことあるじゃん!?冷たいよ!?」
「あ……ごめん……つい……えっとありがとう……」
耀は何処か照れてるような彼女の頭を優しく撫でる。
そして…ポケットからあるものを取り出し、彼女の手に渡した。
「はい!!……これ……教室の鍵……」
手渡された鍵は彼女が先程取りに行きたかったもので、彼女はそれを受け取ると、
彼へ見上げる。
「え?……何で?」
耀はそうキョトンとする姪っ子の可愛さに胸を打たれるが……衝動を抑え、
彼女に笑う。
「ほら……職員室は…沢山の人とヒーローがいるし……今なら……教室は誰もいないから………お前…まだ人苦手だろ?」
笑う耀に彼女は彼の服の袖を掴む。
えっ……何?…その仕草………
そして…彼に小さく呟く。
「……ありがとう……叔父さん…」
この後、耀は職員室に駆け込み
相澤とマイクに今の思いを伝えたのは言うまでもない……
「あぁ……何で……消が担任なのー……消……駄目だからねぇ!?俺の姪っ子が可愛いからって手は出すなよ?」
「あぁ…出さないから安心しろ…
というか…朝から……耀うるせえぞ……」
「そうか!!アキラ!!リラちゃん入ったんだったけなあ!!」
「そうなんだ!!ひざし〜……今、俺幸せ絶頂気なの!!…それとさあ……聞いてよ!!さっきリラがね〜」
「はぁ………」