第5章 オールマイトと耀
そう彼女が校長室から去れば、
耀が変わりに、校長室へと入って来る。
そして…そこには、先程、彼女の前にたっていた平和の象徴の姿は無く、
「あら?オールマイトさんじゃん!!」
「やぁ……耀少年……」
「また…痩せましたね……大丈夫ですか?」
そこにいた彼は、平和の象徴と呼ばれるには随分細くて、
耀そんな彼の顔に苦笑いを浮かべる。
「本当に…無茶するよね………でも…余り無茶するとリラに気付かれるから気おつけて?……というか……気づかれて直して貰ったら?」
「それは……出来ないな…」
「自分の親友の娘じゃん……信頼無いの?……いや……違うか……償いのつもり?強そうな姿でヒーローらしくいようって?」
「………あの時……私が、療養中でなければ……あんな小さな少女に命の重みを背負わせる事は無かったんだよ………だからさ……あの子には、関わって欲しくないんだ……」
だが……耀はその言葉に、窓を眺め言った。
「そう言ったらダメだよ……オールマイトさん……あいつはきっと……あんたが来ても…戦っただろうよ……あの子はそういう子だから……優しいん子なんだ……
それに……あの場のヒーローは誰もが、他の有意な個性をさ探してた。……たまたま、あの場で一番……ヒーローだったのが、あの子ってだけだよ………
だから……あの子を避けるのだけは……やめてよね………秘密は喋らなくても………
だって…あの子が最初に好きになったヒーローは紛れもない……あんたなんだから…………」
耀はそういい去っていく。